
放射線科には、一般撮影(単純X線撮影)としてDR(デジタル)、マンモグラフィ(デジタル)、骨密度検査、透視台、アンギオ(DSA)、MRI、マルチスライスCT、ポータブル、外科用イメージ、PACSなどの装置を配備しています。
日ごろより知識・技術向上のため研修会・勉強会に参加し努力しています。また、医師・診断医と連携を行い、看護師などと共にチーム医療の推進を図っています。常に患者様とのコミュニケーションを心がけ、安心・安全・適切な検査を行って参りたいと思います。
一般撮影とは、人体にX線を照射し、透過したX線を検出器(フラットパネルディテクタ:FPD)で読み取って画像化する「レントゲン撮影」のことです。
この撮影で体内の骨や臓器の状態を画像で確認できます。
一般撮影システムは、2024年7月にコニカミノルタ社製のDRシステムに更新しており、さらなる被ばく線量の低下と、高画質画像の提供
が可能となっています。

コンピュータ断層撮影(Computed Tomography)の略で、X線を使って身体の断面画像を撮影する装置です。
当院のCT装置は2025年5月にGE社製の64列のマルチスライスCTに更新しました。このCT装置にはAIカメラが搭載されており、患者さん、お一人おひとりの最適なポジショニングを自動で計算し効率的なCT検査を実現します。
GE独自の次世代画像再構成技術により画質を低下させることなく被ばく線量を減らせる撮影が可能となっています。検査時間は約2分、造影CT検査の場合は10~15分と撮影時間も大幅に短縮しました。

※当院CTのrotation speed は0.7secです
当院のMRIは一般的なトンネル型MRIとは異なり、オープン型MRIであり、閉所が苦手な方でも安心して検査を受けることができます。
また、検査中の音も一般的なトンネル型MRIに比べて音がこもらずかなり静かに感じます。検査時間は撮影場所によって異なりますが、約30分から1時間ほどです。

マンモグラフィとは、乳房を板で挟み薄く伸ばした状態でX線撮影を行う検査です。マンモグラフィは乳がんや乳腺症など、乳腺(乳汁を分泌する器官)におこるさまざまな病変の発見や診断に役立つ検査です。
当院は日本乳がん検診精度管理中央機構が行っている施設画像認定を取得しており、適切な画像提供および線量評価が行えていることが認められています。


X線テレビ装置とは、X線を人体に照射し体内の様子をリアルタイムの動画として観察できる医療機器です。
主な用途として、造影剤を使った胃や腸の検査、嚥下(飲み込み)機能の評価、骨折や脱臼の整復、異物除去などがあります。

骨粗しょう症とは、骨の強度が低下してもろくなり骨折しやすくなる病気です。
骨の強度が低下する主な要因としては、主に女性ホルモンであるエストロゲンの欠乏、加齢、運動不足などの生活習慣が考えられます。一般的に広く認識されている“原発性骨粗しょう症”に関しては、加齢ならびにエストロゲン欠乏のために、とりわけ閉経後の女性が発症しやすいことが知られています。また、骨粗しょう症は骨折しやすくなるだけでなく、体全体の不調を招きかねない病気です。特に腰椎や大腿骨頚部は骨折しやすい部位として知られています。これらの部位の骨密度を測定し、骨粗しょう症や骨折リスクの有無を評価します。検査は仰向けに寝た姿勢で行い、約2~4分で終了します。
